【 じょさんしカフェ online】vol.2 『 白斑について』

 

第二回の今日は、授乳の際に起こるトラブルの一つ、【白斑】についてです。

授乳のトラブルが起きても、気軽に駆け込む先がない。そんな事が当たり前な海外での子育て。

マッサージなどは日本独特のものなので、直接触ってケアをしてくれるということもほとんどないですよね。それならば、悪化する前に、自分でできる事をしよう!ということで、対処法などもお伝えしていきます。

さて、白斑とは、乳首の先に白いニキビのようなポチッとしたもの。できたことありますか?

白斑は母乳が乳腺に詰まっている状態。悪化していくと、水疱みたいにぷっくりふくれてきます。そして、赤ちゃんに吸われると痛みを伴います。

白斑ができたらどうしたらいいのか。

まずは、とにかく赤ちゃんに母乳を飲んでもらいましょう!

搾乳よりも、何よりも断然赤ちゃんに飲んでもらうのが一番効果あり!です。
この時、いつもと同じ抱き方ばかりで飲んでもらうのではなく、横抱き、フットボール抱き、縦抱きと、抱き方を変えてみるといいです。

あとは、もし、乳房にしこりがあるのであれば、赤ちゃんに吸わせながら、しこりの部分を手で少し圧迫しながらあげるといいです。

そして、吸わせるときには、深く吸わせること、これも大事なポイントになってきます。

他にも、授乳の間隔があいているのであれば、意識して間隔を狭めてみる。
白斑のある方から授乳する。
良く寝て、あっさりした食事を意識する。

などの対処があります。

白斑そのものは、できたから乳腺炎になる!というものではないので、白斑ができたら、以上のことを気にかけて、授乳するようにしてみてください。

しこりが痛みを伴って全く取れないとか、どんどん悪化しているような感じがする。というわけでなければ、根気よく気をつけているうちに、ある日、スポン!ととれます。

くれぐれも、白斑の部分を針などで刺したり、爪で引っかいたりしないようにしましょう。細菌が入って感染し、悪化する可能性があります。

もし、白斑が悪化し、乳腺炎症状が出てきた場合は、病院に行ってみましょうね。

 

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筆者

杉浦加菜子(Kanako Sugiura)

・日本の助産師・看護師・保健師
・2児の母
・じょさんしカフェonline 代表
・出張専門あおぞら助産院 院長
・日本助産師会 会員
 
愛知県出身。幼少期にアメリカミシガン州に住む。帰国後、看護学生時代に出産のビデオを観て助産師になると決意。助産師として東京都内の周産期病院とクリニックの産科とNICUに勤務。長女9ヵ月の頃、夫の転勤のためオランダ在住。在蘭中、日本人ママ向けにマタニティヨガや、ベビーマッサージ、子育て相談を開催。次女をオランダで自宅出産後、夫の会社の都合でわずか産後3週間で日本に帰国する。帰国後、自身の海外での妊娠、出産、子育ての経験から「世界中どこにいても安心して自分らしく生き、子育てできる環境を作りたい!」と思い続け、2019年1月に「じょさんしカフェonline」を立ち上げる。
現在、世界中に住む日本人ママの、妊娠・出産・子育てに関する相談やお話の場、子育ての学びができる場になっています。