海外での子育てを応援する特集 【前編】 タイで家族と ワクワク過ごす! (ニコラボ 2012年12月号 掲載)

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タイで子育てをするパパとママのための雑誌「ニコラボ」。正式名称は、「ニコニコ・ラボラトリー」と言います。子どもがニコニコ楽しく過ごすためには、まず親がハッピーであることが大切。苦労の多い、慣れない海外での子育てをがんばっているパパやママが、いつも笑顔で楽しく過ごすためには、どんな情報や環境が必要か? それを研究し、発信するメディアでありたいという想いから生まれた雑誌です。この創刊号特集では、いまのタイで子育てをする環境について調べてみました。


タイで子育てする人が増えている?


出典:外務省海外在留邦人数統計 .
www.mofa.go.jp/mofaj/toko/tokei/hojin/index.html  

 

2004年頃をピークに日本の人口が減少傾向であるにもかかわらず、海外在留邦人の数は増加傾向にあります。日本政府外務省「海外在留邦人数統計」のHPで閲覧できるデータによると、2011年10月の推計で日本国外に在留している日本人の数は、およそ118万人。長期滞在者数を見ると、上海、ロサンゼルス、ニューヨークにつづき、バンコクは4番目に日本人の多い都市になるそうです。

 この統計には、「就学・地域別子女数」というデータも含まれています。それによると、2011年4月現在で、アジア地域で就学している子どもたちの総数は2万6千人以上にのぼります。

 9年前のこの数値を見ると、1万5千人ほど。年間約1〜2千人くらいのペースで増加しているのがわかります。

 上のグラフを見ると明らかですが、他地域とくらべ、アジア地域での就学子女数の伸びは、眼を見張るほど。企業の海外進出の増加にともない、日本を離れてアジアで教育を受ける子どもたちが増えていることがわかります。

 では、当地タイではどうかというと、在タイ日本国大使館のHPによれば、在タイ日本人の登録数は2009年で4万5千人、2010年で4万7千人、昨年2011年は4万9千人と、やはり増加傾向にあります。

 今年2012年の統計が出るのを待つまでもなく、この伸び率から推測するに、タイ国内の在留邦人の登録数が5万人を超えるのは間違いがないようです。

 在タイ日本人数が増加すれば、当然子どもの数も増えているはず。実際に、バンコク日本人学校生徒数も増加傾向にあり、2011年4月の生徒数は、小学部と中学部をあわせて2707名。世界に88校ある日本人学校のなかでも、有数のマンモス校となっています。

 JETROの発行するレポート「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」によると、日本企業の海外拠点所在地数では、中国、米国についでタイが第三位。機能別にみたタイは、販売・生産・研究開発・物流機能などで中国につぎ第二位のシェアを誇るなど、日本企業にとってのタイの重要性は、今後もさらに高まるのは間違いありません。

 それに伴い、来タイする駐在員とその家族の増加傾向は、今後も続いていくことになりそうです。

 

タイでの子育て、どんな環境?

 在タイ日本人の多くが住むスクムビットエリア。日系不動産C社によると、アソーク(スクムビットソイ21)から、エカマイ(スクムビットソイ63)くらいがおもに駐在員家庭に人気の地域。スクムビット通りとペッブリー通りに囲まれたこの四角形のなかに、400から500件のコンドミニアムやサービスアパートがあるとか。そのほとんどに、日本人居住者がいるそうです。

 また、特にプロンポンやトンロー近辺には日本人向けのサービス業態が多く、日本食レストランだけでなく、カルチャースクールや学習塾、通訳が常駐する病院などが集中しています。

 海外での子育てで気になるのは、衣食住だけでなく、医療や教育の充実度。日本やそれ以外の国への進学をサポートする学習塾は、15件以上がこのエリアに集中し、また日系の幼稚園・保育園も13園以上の選択肢があります。

 いくつかの幼稚園ではインター部も併設され、英語での教育体制も充実。タイに住む日本人のなかには、タイ人をはじめさまざまな国籍の配偶者との間に、ハーフの子どもを持つ家庭も少なくありません。幼稚園から大学まで、インターナショナルスクールが数多く存在し、選択肢の豊富さという意味では、非常に充実した環境と言えます。

 ある幼稚園の園長先生の言葉です。「これだけ狭い地域に、13園もの幼稚園が集中している場所は、日本には皆無だと思います。また、それぞれの幼稚園が独自の方針を持っているため、お母さんは自分や子どもにとってより相性の良い幼稚園を選ぶことができます。海外という大変さはあるけど、見方によっては、とても豊かな子育て環境がある、と言うこともできますね」

 いずれ日本に帰任する駐在員家族をはじめ、駐在国を転々とする家族や、永住型の家族、ハーフのお子さんを持つ家族など、さまざまな親と子の形があります。

 

劇団サザン天都の稽古風景。自分の好きなこと、やりたいことに積極的に挑戦ができるような環境は、タイの大きな魅力のひとつ

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大人から子どもまで、ひとつの目標に向かって舞台を作り上げる体験は、かけがえのない貴重な財産になる

年間300件以上の日本人の出産件数があるバンコク。以前よりも、タイで出産するケースは確実に増加している

※これは、ニコラボ紙面2012年12月号に掲載されたものです。

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