【海外で働くお父さん】妻の言葉に背中を押されて 〜 江波 雄二さん(飲食店経営)

今回のインタビュー「海外で働くお父さん」に登場するのは、バンコクに住む日本人の憩いの場、レストランバー「アウタールーム」の江波 雄二さん。

海外で働くこと、家族との過ごし方などについて、聞きました。

お話を聞いた人

江波 雄二(えなみ ゆうじ)

1978年、バンコク生まれ。レストランバー「OUTER ROOM(アウタールーム)」経営。バンビーノ幼稚園(タイ・バンコク)、バンコク日本人学校(小学部・中学部)、南下浦中学校(神奈川県三浦市)、英国暁星国際学園(イギリス)、日本大学経済学部を経て、実家を手伝い、13年前にOUTERROOM をオープン。今人生で1番40代が楽しい♪ (家庭、フットサル、ゴルフ)

 

江波 雄二さんを知る、3つのポイント

【ご家族紹介】
佳奈(かな/妻)、璃央(りお/10歳)、ト碧(とあ/3歳)

【好きな言葉】
明るく、仲良く、たくましく(バンコク日本人学校 校歌)

【修行時代】
大学時代飲食のアルバイトをしながら卒業後、グローバルダイニング「ZEST」4年、ホール・バー・キッチン・経理を学び、一通りの指導を受けた。

 

「家族」と「仲間」には、本当に感謝しかない。今があるのは、みんなが手を差し伸べてくれたから。

創業資金は100万バーツ(約350万円)。改装費でほとんどが消えたという雄二さん。いまの成功は、家族や仲間がつくってくれた、と言います。

「お店をオープンした当初は、プロモーションに使えるような資金は少なくて。だから、少しずつ口コミでお客さんを増やしました。DJをやっていたある友人が、イベントを企画してくれたんです。『Jazz a go go(ジャズ・ア・ゴーゴー)』というテーマで、この店を会場にDJイベントを定期開催してくれました。そこからですね、いまにつながる仲間と出会えたのは」

順調に客足を伸ばし、今年で創業13年。いまでは、カラオケ・ルーム、ダーツもとりいれ、諸外国からの旅行者も足を運びます。

「創業当初は、お店の上に住んでいたんです。でも、子どもができて、引越しを契機にカラオケ・ルームを増設しました。ビジネスとして一段上に昇れたのは、これが契機だったと思います」

元漁師で和食店創業の父、そして日本食職人の兄。自分の将来は…

大学卒業後の進路は、すでに小さい頃から目指していたものがありました。

「自分が店を出すなら日本食以外と思ってました。親父は寿司職人、兄は日本料理の職人なので。『親父や兄貴と、おなじことをやっても勝てない』って、ずっと考えてたんですね。親父は、和食の道に行って欲しいと思っていたみたいだけど」

「じつは、マッサージショップに手を出したことがあったんです。でも、うまくいかなかった。ちょうどワールドカップの時期だったので思い切ってマッサージをやめて、全部観客席にしてその後ダーツのスペースを増床したんです。これも、ひとつのステップアップでしたね」

仕事は「まじめ」に、誠実さを持ってやること。雄二さんが一番大切にしていることです。

「ふだんはバカなことも言ってふざけているんですけどね(笑) まわりの仲間や家族に支えられてきたっていう自覚があるから、お世話になった人たちには誠実に接したい。そう思って仕事をしています」

妻の助言。「このタイミングで、やるしかないんじゃない?」

結婚後しばらくして、独立を迷っていた時、妻のことばに背中を押されたと言います。

「妻に言われたんですよ。『自分のやりたいことがあるなら、いまこのタイミングでやるしかないんじゃない?』って。当時はまだ、親父のレストランを手伝っていたんですが、妻が応援してくれるなら、やってみようって」

25歳のときに結婚。妻、かなさんとの出会いは英会話スクールだったそうです。

「妻は、純粋な人ですね。なにごとにもまっすぐ。背中を押してくれたことは、とても心強かったです。それ以来、新事業にトライするときは、かならず妻に相談します」

定休日もなく、深夜まで働く飲食業。だからこそ、家族とのコミュニケーションは大切にしているそうです。

「14時に出社して、帳簿の整理やオープン準備をしてから、17時に一時帰宅します。子どもをお風呂に入れて、21時に出社。だいたい、平日はそんなスケジュールですね。忙しい時期がつづいて、フラストレーションが溜まったら、ちょっとスタッフにお願いして、2、3日の家族旅行。そんな過ごし方に、いちばん幸せを感じてますね」

文・構成:田村 篤(ニコラボ編集部)


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