卒業SAWAN、2019年3月 ついに日本進出!
ピタック島と日本でのオンライン交流
~SAWANが繋ぐ 地球環境について語り合う子供たち~
山形県にある天童市立寺津小学校4年1組の総合的な学習の時間に、SAWANっ子が登場しました。
地域の清掃などの活動を通して、地球温暖化について考えるようになったという寺津小の子供たち。前の時間には、タイのマングローブ減少と日本との関わりについても学習しました。
今回は実際にピタック島で活動中のSAWANっ子から、どんなことを学ぶのでしょうか。
卒業SAWANでピタック島にいるSAWANっ子たちが、日本で授業中の寺津小の子供たちとSkypeのビデオ通話で交流したよ。立場や場所は違うけど、同じように地球の環境について考え、行動しようとしている子供たち。
それぞれの思いを感じることができたんじゃないかな。
すごい!SAWANも海外デビューだね!どんなことをしたのか、詳しく教えて!
はじめに、ピタック島SAWAN基地の周りの様子をレポートしてくれたよ。大きなヤシの木、海の上に建つコテージなど、寺津の子たちは初めて見る南国の風景に目を輝かせていたみたい。
日本はまだ冬だったし、SAWAN Tシャツに短パン姿で活動していることにも、おどろいていたよね?
その頃のタイと日本(山形)では、気温差が30度以上あったからね。雪国に住む寺津の子たちは、「半袖――!」ってびっくりしていたよ。
次は、場所を基地の中に移してメンバー紹介。
参加しているメンバーには、現在タイで暮らしている日本人学校やインターナショナルスクールの日本人の子、日本人とタイ人を親に持つ「ダブル」(SAWANではハーフという言い方はしません)の子、タイでずっと暮らしている子、日本に帰国後もSAWANに来ている子、シンガポールなどタイの周りの国々から来ている子…など、様々な環境で暮らす子供たちがいるからね。
タイ語、英語、日本語を使って自己紹介してくれました!そして、SAWAN名物「点呼」の実演も一緒にしたよ。
「点呼」の仕方にはこだわっているよね。みんなもなぜ点呼が大事なのかがわかっているから、毎回真剣にやっているし。そしてSAWANといえば…、やっぱり夢マップ!
今回は、昨年チアリーディングの世界大会で優勝したさいとうはるさん(小6)が「世界中の人々を笑顔にできるチアリーダーになる!」という夢を描いた「夢マップ」とバック転を披露してくれました
自分の夢への具体的なステップを描いた「夢マップ」。SAWANっ子にとって「夢マップ」とは、夢への第一歩、人生の地図、みんなの宝物!
そして、環境のためにSAWANが取り組み続けている3つの柱、「マングローブ植林」、「地球7割を占める海を大切にすること」、「ゴミ拾い」について話をしたよ。7年間活動を続けている梅本しょうきくん(中3)は、「拾っても拾っても、海の向こうから、人間の捨てたゴミが大量にピタック島に流れてきて悲しくなります。
せっかく植えたマングローブもゴミがひっかかって、育たないうちに枯れてしまいます。SAWANに来ると、環境を大切にしなければならないという気持ちになります。これからもこの活動を続け、SAWANを守っていきます!」と、活動を続けているからこそ強く感じている思いを語ってくれました。
マングローブがCO²削減に効果的なこと、タイのマングローブ減少はエビの養殖場のために乱伐したことが大きな要因となっていて、タイからエビを大量に輸入している日本にとって他人事ではないこと、などを寺津の子たちも事前に学習していたから、感じるものがあったかもね。
そして質問タイム!寺津っ子からのいろいろな質問にSAWANっ子が答えていきました。初めの質問は「日本ではペットボトルなどはリサイクルをしますが、タイではどうですか?」でした。
タイでのリサイクルってどうなっているの?
タイではまだゴミの分別が進んでいないので、全部まとめて捨てているよね。そして捨てられた物の中から拾って、使ったりお金に換えたりして生活している人達がたくさんいるから、なかなかリサイクルは進んでいないようだね。
タイは貧富の差が激しいからね。リサイクルより、リユースがメインになっているね。
ばばみはるさん(小6)は、「タイでは取り組みが進んでいないのに、日本ではやっていてすごいと思います。でもSAWANでは、リサイクルが増えていくように取り組んでいます。」としっかり答えてくれました。
他にはどんな質問があったの?
「日本では四季があるけど、タイではどうですか?」とか、タイの自然についての質問もあったよ。あとは、「植林やゴミ拾いで苦い経験はありますか?」という質問も。それには、「ゴミ拾いの時にトゲが刺さってケガをした。」とか、「植林で服がよごれた。」という女の子らしい答えもあったよ。
マングローブの土はとても肥えているから、一度ついたらとれないからね。環境のためとはいえ、楽しいばかりじゃないよね。なんだか等身大の話がきけた漢字がするね。
そして最後は団長からのメッセージでした。
今回の交流体験を通して、どんなことが「わかった」のだろうね。
寺津小4年1組担任の佐藤正明先生は、交流後にこんなお話をしてくれました。
寺津の子供たちは、いろいろなことにびっくりしたようでした。そして、普段の生活では知ることができないことを知れた喜びを感じていました。タイの国のこと、マングローブのこと、SAWANの活動のこと、国が違えば考え方も違うこと、意欲的に活動している子供たちがいること…。ぼくたちも何かやってみたい!という意欲がわいてきたようです。
SAWANでは体験を重ねていく…
自分事として考えられるように。
バンコク・シラチャに住む日本人の子供達が現地活動を通じ
「世界の中の日本」「アジアの中での日本の役割」「夢を持つこと掴むこと」を学んでいます。
毎回号外!と題し、様々な『SAWANの今』をニコラボで発信!