【新連載!】
タイの妊婦なぜなぜ?
私達の母親世代ではわりと普通だった、「たくさん食べたら元気な子が産まれるぜ」神話。
しかし現代の日本では太り過ぎもよくないということで、
厳しい体重制限が強いられているみたいですが、タイでは今日でも食べてなんぼとされており、同居中の義母からはあれやこれやと食べ物を与えられます。
ジェネレーションギャップかと思いきや、
検診時に私の倍はあるんじゃないかと思う程のビッグなお腹と身体を抱えた妊婦さんに囲まれると、どうやら世代というより文化の違いのよう。
病院では体重は計らず、自己申告です。誰も私の体重管理なんてしてくれません。
太るも痩せるも、私次第。
検診に行くと、皆決まってお腹にお揃いの安全ピン。
最初はうっかり安全ピンつけたまま外出しちゃったのかと思いきや、あまりにも頻繁に見るので、旦那氏に質問。
理由は
「流産を防ぐ、赤ちゃんに幽霊が取りつかないようにするため」などのおまじないの意味もあるようですが、
「自身が妊婦である自覚を持ち、転ばないように注意したり、まわりの人に妊婦と気づいてもらうための日本のマタニティマーク的な役目を果たす」のだそうです。
でも外国人妊婦からすると、
「お腹に安全ピンてどうなの?別に付けなくても私は妊婦って自覚してるし。」という反論の気持ちが芽生え、現在臨月ですが一度も付けた事はありません。
旦那氏とスーパーで買い物をしていた時の事。
ベビーコーナーがあったので吸い寄せられるように入り、あれやこれやと物色していた所、
「縁起が悪いから見ちゃだめ」と言われました。
意味が分からず聞いてみると、タイでは産前にベビーグッズを準備すると、健康な赤ちゃんが産まれない可能性があったり、あまりいい事がないと信じられているそう。
「え、じゃあ赤ちゃんが産まれてからすべて買い揃えるの?産まれたその日から必要なものは?私しばらくベッドの上から動けないよ、あなたがすべて店をまわって買い占めてきてくれるの?」
と質問責めの私に対し、若干たじろいだ旦那氏。
結局旦那氏のご友人やご近所さんからいただいたものがベビー部屋に溢れ、買ってないけど物は揃っている状態になりました。
後はおむつだけ。
私は長年友人だったタイ人夫と昨年結婚し、同年末にバンコク入りしました。そしてすぐ妊娠が発覚し、バンコクでの新生活とほぼ同時スタートで妊婦生活が始まりました。ここバンコクで初めての妊娠という事で、右も左も分からないプレママとして感じた日本とタイの違いや疑問、不満を赤裸裸にご紹介したいと思います。
nicolabo MAMAライター By Sat